糖尿病の症状

2018.09.04

高血糖がひどくなると初めて次のような症状が出てきます。お腹がすいて食べても食べてもやせてきます。(特に肥満の人は節食の効果だと誤解してしまうことが多いから注意してください)。のどが渇きやすくなり水分を無意識に多く摂るようになります(多飲)。すると当然トイレが近くなり、尿量も多くなります。物がぼやけて見えるようになり中年以降の人は老眼かなと誤解してしまいます。また、体がかゆくなり、できものが出来やすくなります。しかもできものや傷が治りにくくなります。同時に足がつったりします。全身的には体がだるくなり疲れやすくなります。精神的には物事に集中できず、物覚えが悪くなったりします。さらに、血糖値がきわめて高い状態では、昏睡に陥ることがあります(これを糖尿病性昏睡といい致命的な状態です)。

 

これらの多くの症状を臓器別にまとめてみると、眼球の網膜が障害される網膜症、腎臓の機能が低下する腎症、神経と血管が侵される神経障害の三つに大別出来ます。これを三大合併症と呼んでいます。この合併症の出現が糖尿病の怖い点なのです。上に述べた症状をまとめながら以下に合併症について説明します。